その回答が本当に回答ではないならば、削除のためのモデレーションが行われるべき本当に回答ではないならば、削除のためのモデレーションが行われるべきだと考えます。これには、質問に対してさらに質問を返すような回答や、自己解決した旨だけが書かれ、具体的な解決策が述べられていない回答などが含まれます。また、「回答ではない(あるいはその可能性がある)」と回答に書かざるを得ないような不明確な質問であれば、その質問自体が改善される必要があるとしてクローズされるべきクローズされるべきです。たとえば、回答者が十人十色の仮定を置いた回答をしなければならないケースでは、質問自体が改善されなければ議論が発散してしまい、有益性を欠いたQ&Aになってしまうかもしれません。
一方で回答として十分な品質ならば、モデレーションによって削除するかどうかは慎重に判断されるべきによって削除するかどうかは慎重に判断されるべきです。ここでいう品質とは、回答が質問に答えているかどうかであって、技術的な真偽や有益性は重要ではありません。それらは投票によって評価されるべきです。誤った回答が単に削除されるのではなく、マイナスにスコアリングされた状態で残っていれば、Q&Aの将来の読み手にバッドプラクティスを伝える効果もあるでしょう。また、「その疑問に対する答えはここでは得られないだろう」や「現状ではそれは未解決の問題です」といった趣旨の回答も、その論拠が提供されていれば質問に対して十分に答えているものと考えます。
ただし、その投稿が回答として機能するにも関わらず、「回答ではない」と書かれていることによって、読み手の判断に錯誤を与える可能性読み手の判断に錯誤を与える可能性があります。そのような理由でのマイナス投票は正当なものだと考えます。
本質的には『「回答ではない」と書かれた回答』全般に対する対処法を議論するのは難しいと考えます。なぜなら、質問の内容によって回答に求められる具体性や有益性も変化するため、どうしても個別の事例で議論せざるを得ないことが多く、「回答ではない」と書かれている事実だけでなく、その他の文脈も含めた議論が必要その他の文脈も含めた議論が必要になるためです。
さきほども述べた通り、技術的に不正確であったり、完全に間違った答えであったとしても、それが質問に答えようとしているのであれば、回答として成立しているものと考えます。技術的な真偽は回答に対する投票で決めるべき技術的な真偽は回答に対する投票で決めるべきです。その投票を受けて回答者本人が回答を削除するのは自由ですが、モデレータやユーザが削除したり、削除するように働きかけたりするのは過剰なモデレーションにあたると思います。
一方で、「その問題を解決するために、この方法を試してみてください」という趣旨の回答は、質問への直接的な回答を提供しており、たとえ実際には問題を解決しなかったとしても、回答として成立していると考えます。もし質問に何らかの不備があり、回答者が様々な仮定を行ったうえで回答しなければならない場合は、質問がクローズされ、改善されるのを待つのがあるべきプロセスだと思います。しかし、質問者が十分に情報を提供しているなかでも、真の原因が絞り込めないことは往々にしてあります。そのような場面で回答者が各々の経験的知識から導き出した仮説を回答として投稿することはナレッジの蓄積という観点からも有益だとナレッジの蓄積という観点からも有益だと見なせるのではないでしょうか。
一方で、「以下のように性能を評価した結果から、Xという条件のもとでは、Yの手法がより適切です」という形式で、一方の回答がもう一方よりある視点では優れているとする論拠を示す回答は、回答として成立しているといえる可能性が高いでしょう。なぜなら他の回答者が示さなかった、より深い洞察を読者へ提供するためより深い洞察を読者へ提供するためです。スタック・オーバーフローのQ&Aモデルに立ち返れば、質問に投稿された回答は質問者だけのものではなく、将来にわたって同様の疑問を持った読者に向けて有益なことが望ましいはずです。数値計算のように、質問で明確に要求されていなくても、多くの読者にとって性能の比較評価が望まれている可能性が高いケースもあります。つまり、さまざまな回答が並ぶなかでそれらを要約し、その質問の文脈に沿った新しい視点を提供する回答であれば、回答として十分な品質だと考えます。そういった回答は、マイナス票が入れられる理由があったとしても、回答ではないとして一概に削除されるほど無益あるいは有害ではないと思います。