日本には既にYahoo!知恵袋という質問サイトがあります。このサイトには言語を問わず、プログラミングだけで一日あたり50件から80件ほどの質問が投稿されています。
このサイトにはスタックオーバーフローのように重複を管理するシステムや正しい情報が上位に表示されるシステムはありません。どんな質の良い質問でも回答が得られなければ質問自体が削除されてしまいますし、複数の回答がついた場合のベストアンサー選出がほぼ一人の人物で確定してしまいます。実際、回答と思えないようなものが投票によりベストアンサーに選ばれている例は多くあります。
そういったものも含め、知恵袋には23万件の解決済みの質問があります。
知恵袋のように回答が多数あればまだしも、スタックオーバーフローはいくつかの質問において質問を制限しすぎているように感じます。また、安易にマイナス票が投じられやすい反面、質問文を改善する為のコメントが残されない傾向があります。
事実、英語版に存在する質問を、日本語に訳して投稿しなおしましたが、マイナス票が投じられコメントは残されていません。出版物では記載されているものを探せず、インターネット上の情報を頼りに新しい情報を探している場合(特に英語)、それらの翻訳は役に立つはずなのですが、そういった質問に対しても厳しいと感じました。
ヘルプ センター > 質問にあたって > どのような質問は避けるべきですか? において、
質問は妥当な範囲にしてください。質問の回答として1冊の本を想像しているなら、質問の範囲が広すぎます。
としていますが、これも制限に拍車をかける要因になっているのではないでしょうか。
知的な回答者であれば要約することはたやすいはずです。
ましてや、英語版では要約された回答に対して+1,000以上のスコアがついているのを目にします。
せっかくコンテンツを管理する能力があるのに、コンテンツが管理されていないサイトより質の高い質問が出ないのは不自然だと感じています。